本の街のランドマーク 三省堂書店本店 現在の建物で最後の営業

本の街、東京 神田のランドマークとして長年親しまれてきた「三省堂書店」の本店が、施設の老朽化に伴い建て替えられることになり、現在の建物での最後の営業日となる8日、別れを惜しむ人たちでにぎわいました。

「三省堂書店」は、創業141年の歴史を持つ東京 神田の老舗書店で、1981年に完成した現在の神保町本店ビルは売り場面積がおよそ1000坪、取り扱い書籍は140万冊に上り、本の街のランドマークとして親しまれてきましたが、施設の老朽化を理由に建て替えが決まり、店舗を一時閉店することになりました。
現在の店舗での最後の営業日となる8日、利用客が次々と店を訪れ、建物を背景に写真を撮るなど別れを惜しむ姿が見られました。

小学5年生の息子と訪れた女性は「子どもの本はいつもこの店に来て買っていたので、慣れ親しんだ空間がなくなってしまうことに寂しさがあります。最後の日に子どもと来ることができてよかったです」と話していました。

この建物でおよそ30年間勤務した元書店員の母袋幸代さんは「本と一緒にいられる安心感を与えてくれる、思い出深い建物がなくなってしまうのはすごく寂しいですが、また新しい建物で新しい思い出を作ってもらいたいです」と話していました。

営業終了後にはセレモニーが開かれ、三省堂書店の亀井崇雄 社長が「本にしおりを挟むのと同じで、きょうは終わりではなく1つの区切りです。新たな変化をもたらす挑戦にご期待ください」などとあいさつし、入り口のシャッターが下ろされると、集まった人から大きな拍手が送られました。

三省堂の神保町本店は、来月1日から場所を移して仮店舗での営業を行い、ビルの建て替え後の新店舗での営業再開は2025年を予定しています。