浸水状況をリアルタイム把握 国交省が小型センサー実証実験へ

大雨による川の氾濫などを速やかに確認したり、迅速な復旧作業に役立てたりしようと、国土交通省はこの夏、浸水の状況をリアルタイムで把握できるコインサイズの小さなセンサーを使った実証実験を行い、効果を検証することになりました。

国土交通省によりますと大雨の際には夜間、浸水した範囲の特定が難しく危険な道路の通行止めを適切に行えないほか、水位計やカメラが少ない中小河川では、氾濫などによる被害の確認に時間がかかるといった課題があります。

このため、浸水が想定される地域の堤防や建物、道路などに縦4センチ、横3センチほどの500円硬貨よりやや大きなセンサーを取り付け、浸水の状況をリアルタイムで把握する実証実験を行うことになりました。

センサーは水につかると電波が途切れる単純な構造で、水位計と比べると安く、複数、設置できるため夜間や水位計などのない場所でも浸水の有無を面的に把握できると期待されるということです。

実験はこの夏から愛知県岡崎市や、兵庫県の加古川市、南あわじ市、徳島県美波町、佐賀県神埼市の5か所で始まり、今年度いっぱいかけて、早期の避難所の開設や道路の通行止めにどの程度つなげられたかなど、効果を検証します。

国土交通省は実験結果をもとに全国に整備が可能か検討することにしています。