トルコ インフレに歯止めかからず 政権への不満も

世界的にインフレが進む中、トルコの先月の消費者物価指数は前の年の同じ月より70%近く上昇し、独自の経済政策を続けてきたエルドアン政権に対する表立った批判も目立つようになっています。

トルコでは去年、物価の上昇が続く中、エルドアン大統領の意に沿う形で中央銀行が利下げを繰り返すなどした結果、通貨リラが暴落して記録的な「リラ安」となりインフレに歯止めがかからなくなっています。

トルコの統計局が5日発表した先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて69.97%上昇し、2002年以来20年ぶりの高い水準になりました。

分野別にみると、去年の同じ時期に比べて、電車やバスの運賃などが105%、食料品が89%の上昇などとなり市民の生活への負担と政権への不満は日に日に大きくなっています。

トルコ最大級の経済団体が先月、「製品の原材料となる輸入品が値上がりし、リラが価値を失えば、激しいインフレが生まれてしまう。見通しは暗い」と表明したほか、元経済相も5日、地元テレビに「市民生活の質の低下が顕著で、経済構造の改革が求められる」と述べるなど、強権的と指摘されながらも独自の経済政策を続けてきたエルドアン政権に対する表立った批判も目立つようになっています。