今夜日英首脳会談 ロシア制裁 ウクライナ支援で連携確認へ

イギリス政府は5日にロンドンで行われる首脳会談で両国の安全保障協力を強化するため、イギリス軍と自衛隊が共同訓練を行う際などの対応を定める日英円滑化協定を締結することで基本合意する見通しを明らかにしました。協定によってイギリスは、インド太平洋地域における関与をさらに強めることになるとしています。

会談ではイギリスが福島県産などの食品について設けている規制を6月末までに撤廃する計画も伝えられるということです。

さらに両首脳はウクライナ情勢をめぐり意見を交わすとともに、ロシアのエネルギー供給への依存度を減らすために歩調を合わせることで合意する見通しです。

ジョンソン首相は「岸田総理大臣の訪問は両国の防衛面における緊密な関係をさらに促進するとともに、貿易面におけるパートナーシップを築くものになるだろう」などとコメントしています。

日本とイギリスの緊密な関係の象徴としてイギリス側は岸田総理大臣を栄誉礼で迎えるとしているほか、イギリス空軍による儀礼飛行も予定されています。

一方、イギリスを訪問中の秋葉国家安全保障局長は日本時間の4日、ラブグローブ国家安全保障担当首相補佐官とロンドンでおよそ45分間会談しました。

この中で両氏はウクライナ情勢をめぐって意見を交わし、引き続き日英両国やG7＝主要7か国をはじめとする国際社会が緊密に連携して対応していくことを確認しました。

また4日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを受けて北朝鮮情勢についても協議し、今回の発射は断じて容認できないという認識で一致し、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。