大雨もたらす「線状降水帯」 半日前めどに発表へ 気象庁

発達した積乱雲が帯状に連なり大雨をもたらす「線状降水帯」。気象庁は来月から発生のおそれがある場合に半日前をめどに気象情報で発表し、警戒を呼びかけることになりました。

「線状降水帯」は豪雨による災害で繰り返し確認され、気象庁は発生が確認された際に「顕著な大雨に関する情報」を発表して、災害への警戒や速やかな安全確保などを呼びかけてきました。

さらに、水蒸気の観測体制やスーパーコンピューター「富岳」も活用した予測技術の強化に取り組み、来月1日から、発生のおそれのある半日前をめどに予測結果を発表することになりました。

具体的には「関東甲信」や「九州北部」など、地方ごとに気象情報の中に“線状降水帯が発生する可能性がある”という文言を盛り込んで、警戒を呼びかけます。

一方、線状降水帯の詳細な予測は難しく、新たな予測技術で去年発生した事例を検証したところ、発表基準を満たしたのは8月中旬の九州北部や中国地方の豪雨など一部にとどまったということです。

線状降水帯が発生すると予報を上回る雨が短時間で降って状況が急激に悪化する危険性があることから、気象庁は引き続き予測精度の向上に取り組むとしています。

気象庁は「早い段階から線状降水帯の発生リスクを周知することで、状況が悪化する前に避難の準備などにつなげたい」としています。