米で日系の初閣僚 ノーマン・ミネタ元運輸長官死去 9.11に対応

アメリカで日系人として初めて閣僚に就任し、2001年の同時多発テロ事件では運輸長官として対応に当たったノーマン・ミネタ氏が亡くなりました。90歳でした。ノーマン・ミネタ氏は1931年、日系2世として、西部カリフォルニア州サンノゼで生まれました。

第2次世界大戦中、日系アメリカ人は「敵性外国人」と見なされ、およそ12万人が強制的に収容所に送られ、ミネタ氏も収容所で過酷な少年時代を過ごしました。

その後、故郷サンノゼの市長を経て、1975年からおよそ20年間、下院議員を務め、議員時代には、強制収容された日系人に対して政府が謝罪するとともに、補償金を支払うことを定めた法律の制定に力を注ぎました。

そして2000年、クリントン政権で商務長官に就任し、日系人として初めて閣僚を務めました。

さらに2001年、ブッシュ政権の発足に伴い、運輸長官に就任し、この年の9月の同時多発テロ事件の対応に当たりました。

テロ事件のあと、空の安全確保に力を尽くすとともに、中東系の市民などが嫌がらせを受ける中、人種や民族に基づいた保安検査をしないよう強く呼びかけました。

ミネタ氏が理事長を務めていた「全米日系人博物館」によりますと、ミネタ氏は3日、東部メリーランド州の自宅で亡くなったということです。

アメリカメディアによりますと、死因は心臓病だったということです。