台湾 海外からの渡航者の隔離期間を7日間に短縮へ

台湾では、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、当局が変異ウイルスのオミクロン株の潜伏期間が比較的短いことなどを考慮して、5月9日以降、海外から到着する人の隔離期間を10日間から7日間に短縮することを決めました。

台湾当局は3日、域内で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が2万3102人に上ったと発表しました。

1日の感染者が2万人を超えたのは初めてです。

台湾では、先月28日に感染者が1万人を上回ったばかりで、感染の急拡大が続いています。

こうした中、当局は海外から到着する人に義務づけているホテルなどでの隔離期間を今月9日以降、10日間から7日間に短縮することを決めました。

オミクロン株の潜伏期間が比較的短いことや、経済活動などへの影響を抑えることを考慮したとしています。

ただ、隔離期間が終わったあとも、さらに7日間、人が多く集まる場所に行くのを避けることなどを求める規制は維持されます。

台湾当局は「上海の都市封鎖のような手法はとらない」と強調し、今後も規制緩和を徐々に進める方針ですが、そのためにはワクチンを3回接種した人の割合を今の6割からさらに引き上げる必要があるとして、追加の接種を急ぐよう呼びかけています。