知床 観光船沈没 3日も運航会社の関係先を捜索 海上保安本部

北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、第1管区海上保安本部は2日に引き続き、3日も業務上過失致死の疑いで運航会社の関係先の捜索を行っています。

先月23日、北海道の知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」(19トン)が沈没した事故は、乗客14人が死亡、ほかの12人が今も行方不明になっています。

第1管区海上保安本部は2日、業務上過失致死の疑いで運航会社「知床遊覧船」の事務所や桂田精一社長の自宅などを捜索し、関係者によりますと、このうち事務所からは100点以上の関係書類を押収したということです。

また3日も午前中から斜里町内にある桂田社長の関係先などに数人の捜査員が捜索に入りました。

海上保安本部は引き続き捜査を進め、天候が荒れると予想されていた事故当日に出航を決めた経緯など、会社の安全管理体制に問題がなかったか調べることにしています。

サルベージ会社の船 早ければ今月上旬にも現場海域に到着

一方、海上保安庁から依頼を受けたサルベージ会社の船は2日、鹿児島を出港し、観光船が沈没した知床半島沖に向かっています。

NHKのヘリコプターが3日午前10時すぎに上空から撮影した映像では、海上保安庁から依頼を受けたサルベージ会社の船が佐賀県の唐津市沖を航行する様子が確認できます。知床半島沖の現場海域に向かっているものとみられます。

船の中央部分には、海中での捜索活動などに使用される無人潜水機が搭載されているのが分かります。

船は早ければ今月上旬にも現場海域に到着し、無人潜水機で船の状況を確認するほか、その後、潜水士による海底の捜索も行うことにしています。

地元の漁業や観光船の関係者 3日ぶりに捜索参加

天候の悪化で捜索への参加を見合わせていた、地元の漁業や小型の観光船の関係者が、3日朝、3日ぶりに船を出して捜索へ向かいました。

今回の事故のあと、地元の漁業者や観光船の関係者は行方不明者の捜索への協力を続けていて、このうち漁船と小型の観光船は天候の悪化で1日と2日は出港を見合わせました。

3日午前6時ごろ、斜里町ウトロの港ではウトロ漁協に所属する漁船3隻と小型の観光船2隻が、捜索に参加するため3日ぶりに出港しました。知床岬から知床半島の羅臼側にかけて沖合10キロほどを中心に捜索するということです。

大型連休中の漁船の捜索はウトロ漁協と斜里第一漁協が数隻ずつ船を出して交代で行い、春の定置網の漁期にもさしかかることから、今後は漁と並行しながらの捜索になるということです。

出港を前に、小型の観光船の船長は「事故を起こした船と同じ観光船として、行方不明者を早く見つけてあげたい。納得がいくまで捜し続けたい」と話していました。