岸田首相 東南アジア3か国の訪問終え イタリアに向け出発

タイを訪れていた岸田総理大臣は、東南アジアでの一連の日程を終え、日本時間の3日未明、次の訪問国イタリアに向けて出発しました。
東南アジア3か国の訪問の成果を踏まえて、ウクライナ情勢をめぐるG7=主要7か国のさらなる結束を確認したい考えです。

岸田総理大臣は、日本時間の2日夜に訪問先のタイで、プラユット首相と首脳会談を行いました。

会談で両首脳は、ウクライナ情勢をめぐり、いかなる地域でも力による現状変更は認められないという認識で一致したほか、海洋進出を強める中国を念頭に日本からの防衛装備品の輸出などに関する協定の締結で合意しました。

インドネシア、ベトナム、それにタイの東南アジア3か国での日程を終えた岸田総理大臣は、次の訪問国イタリアに向けて日本時間の3日午前1時半ごろ政府専用機で出発しました。

出発前、岸田総理大臣は記者団に対し「今回の成果を、ぜひヨーロッパ訪問につなげていきたいし、G7各国との協議の中でもしっかりと報告したい。G7の厳しいスタンスと、アジアの国々の立場には違いがあることを踏まえ、できるだけ多くの国々に連携や協力を求めていかなければいけない難しさや 丁寧な取り組みの大切さをしっかり伝えることが大事だ」と述べました。

岸田総理大臣は、4日はイタリアのドラギ首相と、5日はイギリスのジョンソン首相とそれぞれ首脳会談に臨む予定で、今回の東南アジア3か国の訪問の成果を踏まえて、ウクライナ情勢をめぐるG7=主要7か国のさらなる結束を確認したい考えです。

また4日にはローマ・カトリック教会の中心地バチカンを、日本の総理大臣としてはおよそ8年ぶりに訪れ、フランシスコ教皇と会談する予定です。