山梨 道志村で発見の人骨 個人識別のDNA型検出できず 別鑑定へ

先月、山梨県道志村の山中で見つかった人の頭の骨の一部について山梨県警察本部は、はじめに行った鑑定で個人を識別するDNA型を検出できなかったことを受けて、別の方法での鑑定を進めることにしています。

先月23日、山梨県道志村の山にある沢で年齢が若く、亡くなってから数年が経過していると推定される頭の骨の一部が見つかりました。

山梨県警は見つかった骨について科学捜査研究所でDNA鑑定を進めていましたが、2日に、これまでの鑑定では個人を識別するDNA型が検出できなかったことを明らかにしました。

そのうえで今後、母方に遺伝するDNAを検出して血縁関係を調べるミトコンドリアDNA型鑑定など別の鑑定方法を試みるとしていて実績の多いほかの研究機関の協力を得て進めることにしています。
近くのキャンプ場では3年前に当時小学1年生の小倉美咲さんの行方が分からなくなっていて、骨が見つかった周辺では美咲さんが当時、履いていたものと特徴が一致する子ども用の運動靴などが見つかっています。

警察はこれらの靴などについても鑑定を進めることにしています。

DNA鑑定に詳しい専門家は

DNA鑑定に詳しい千葉大学附属法医学教育研究センターの永澤明佳講師は骨のDNA鑑定について「骨は硬い組織なのでDNAを抽出するまでの工程が多い。血液などとくらべると時間はかかる」としています。

ただ骨が置かれていた環境などによって、鑑定が困難になるケースもあると指摘します。

今回のDNA鑑定で用いられた方法は「STR型検査法」と呼ばれる鑑定方法でした。

永澤講師によりますと、この方法はDNAの塩基配列の繰り返しの回数をもとに個人を特定する方法で一般的な方法だということです。

一方で今後、山梨県警はミトコンドリアDNA型鑑定と呼ばれる方法などを試みるとしています。

永澤講師によりますと、ミトコンドリアDNA型鑑定では抽出されたDNAが比較的少なくても鑑定できる可能性があるとしています。

この鑑定では母親との血縁関係を調べることで、個人を特定するということです。

美咲さんの母 とも子さん「美咲のものではないと信じ待ちます」

小倉美咲さんの母親の小倉とも子さんは「警察から連絡があり『今後もさまざまな方法を用いて鑑定を進めていきます』と言ってもらい『よろしくお願いします』と話をしました。美咲のものではないと信じて鑑定を待っています」と話しています。

そのうえで「靴の鑑定も、まだ結果が出ていないということで、結果を待ちたいと思います」としています。