大型連休 ビアガーデン本格再開の動き ビール大手各社増産へ

3年ぶりにコロナ禍の行動制限がない大型連休を迎え、ビール大手各社はビアガーデン再開の動きや行楽需要などを取り込もうと、業務用のビールを増産しています。

東京 新宿区の明治神宮外苑では、新型コロナの影響などで、おととしに続き去年も休止となった名物のビアガーデンの営業が、3年ぶりに先月末から始まりました。

会場では感染拡大前より座席数を1割減らし、従業員との接触を避けるため、スマートフォンで料理を注文するなどの感染対策が取られる中、訪れた客がビールを楽しんでいました。

60代の男性客は「待ちわびていました。青空の下でおいしいビールを楽しめる日が続いてほしいです」と話していました。

ビール大手各社は、こうしたビアガーデンの本格的な再開の動きをはじめ、ことしは大型連休中の行動制限がなく行楽需要などが見込めるとして、今月の業務用ビールの生産計画を去年の同じ月のおよそ3倍から5倍に増やしています。

ただ、感染拡大前に当たる3年前と比べると、各社とも依然、半分ほどにとどまり、生産をさらに増やすかどうかは、今後の感染動向や、外食需要の回復度合いなどを見極めて判断したいとしています。

サッポロビール千葉工場の染谷健太さんは「感染者数の推移は予断を許さない状況だが、感染対策を取りながら外食を楽しむ人が少しずつ増えてほしい」と話していました。