慰霊式は新型コロナの影響で、おととし、去年と中止されましたが、ことしは規模を縮小して行われ、患者などおよそ20人が出席しました。
式では、遺族を代表して鹿児島県出水市の尾上マツミさんが、亡き患者の夫と差別を受けながらも被害者の救済に奔走したことを振り返り「犠牲となられた皆様、安らかにお眠りください」と述べました。
また、オンラインで出席した山口環境大臣は「国を代表して水俣病の拡大を防げなかったことを改めておわびします」と謝罪しました。

水俣病 公式確認から66年 犠牲者の慰霊式 熊本
「公害の原点」と言われる水俣病が公式確認されてから66年となる1日、犠牲者の慰霊式が熊本県水俣市で行われました。


一方、水俣市の乙女塚では患者団体主催の慰霊祭が行われ、およそ90人が祈りをささげました。
水俣病をめぐっては、今なお1400人余りが熊本県、鹿児島県に患者認定を申請し、1600人近くが認定や損害賠償を求めて国、県、チッソと裁判を続けています。
公式確認の年に生まれた胎児性患者、坂本しのぶさんは「66年になっても被害が認められず、裁判で闘う人がいるのはおかしい。早く患者と認定し、解決してほしい」と話していました。
認定を求めて裁判を続ける佐藤英樹さんは「被害を起こし拡大を防がなかった罪を償うことが、加害者である国などがすべきことなのに、裁判などで非を認めず、非常に残念だ。しっかり向き合ってほしい」と話していました。
水俣病をめぐっては、今なお1400人余りが熊本県、鹿児島県に患者認定を申請し、1600人近くが認定や損害賠償を求めて国、県、チッソと裁判を続けています。
公式確認の年に生まれた胎児性患者、坂本しのぶさんは「66年になっても被害が認められず、裁判で闘う人がいるのはおかしい。早く患者と認定し、解決してほしい」と話していました。
認定を求めて裁判を続ける佐藤英樹さんは「被害を起こし拡大を防がなかった罪を償うことが、加害者である国などがすべきことなのに、裁判などで非を認めず、非常に残念だ。しっかり向き合ってほしい」と話していました。
