愛媛 道後温泉 6時間待ちの混雑 感染拡大前のにぎわい取り戻す

大型連休3日目の1日、松山市の観光名所、道後温泉周辺でも大勢の観光客が訪れ、新型コロナウイルスの感染拡大前を思わせるようなにぎわいを取り戻しています。

ことしは3年ぶりに新型コロナによる行動制限のない大型連休となっていて、松山市の道後温泉周辺にも多くの観光客が訪れています。

飲食店やみやげ物店が並ぶ道後商店街には、家族連れや友人グループの姿が多く見られ、写真を撮ったり、買い物をしたりして観光を楽しんでいました。

千葉県に住む母親とともに観光に来た松山市の女性は「すごく楽しいです。マスクだけはまだ取れませんが、久しぶりにみんなで旅行をしてごはんを食べられるのは本当にうれしいです」と話していました。

一方、観光名所となっている道後温泉本館にも次々に客が訪れて、入館の予約をしていて、正午の時点でおよそ6時間待ちと混雑していました。

33の温泉旅館が加盟する道後温泉旅館協同組合によりますと、大型連休の期間中はすべての旅館でほぼ満室となっていますが、連休中にも予約を取りたいという電話が相次いでいるということです。

道後商店街振興組合の理事長でみやげ物店を経営する石田匡暁さんは「感染拡大前に近い水準まで売り上げが戻ってきています。きのうも朝の8時半から夜の10時半まで忙しく、うれしい悲鳴です。この2年はどん底でしたが、こうして感染対策を取ったうえで経済活動と両立できていることに心から喜びがあります」と話していました。