林外相 カザフスタン外相と会談 ウクライナ情勢も含め連携確認

ウクライナ情勢などをめぐり、林外務大臣は、旧ソ連諸国のカザフスタンを訪れ、トレウベルディ外相と会談し、軍事侵攻を続けるロシアに国際社会が足並みをそろえて対処する必要性を強調したのに対し、トレウベルディ外相は、問題の平和的解決に向け、外交的努力を行う考えを示しました。

林外務大臣は、中央アジアにある旧ソ連諸国の1つ、カザフスタンを訪れ、日本時間の29日午後、トレウベルディ外相と会談しました。

この中で、林大臣は、ロシアの軍事侵攻は明白な国際法違反だと重ねて非難するとともに、国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態で、国際社会が足並みをそろえて対処する必要があると強調しました。

これに対し、トレウベルディ外相は、問題の平和的解決に向け、国連憲章の基本原則に基づいて外交的努力を行う考えを示し、ウクライナ、ロシア両国との首脳や外相レベルでの最近のやり取りについて説明があったということです。

そして、両外相は、ウクライナ情勢も含めた国際問題で、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

これに先立ち、林大臣は、カザフスタンのトカエフ大統領を表敬訪問して、東アジア情勢をめぐって意見を交わし、北朝鮮による核・ミサイル問題や拉致問題などへの対応で協力していくことを申し合わせました。