首相 東南アジアと欧州歴訪へ出発 ウクライナ情勢で連携確認

岸田総理大臣は東南アジアとヨーロッパの5か国を歴訪するため29日朝、羽田空港を出発しました。
これに先立って記者団に対し、一連の首脳会談を通じてウクライナ情勢をめぐる連携や自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を確認したいという考えを示しました。

岸田総理大臣は29日から来月6日までの8日間の日程でインドネシア、ベトナム、タイ、イタリア、それにイギリスの5か国を歴訪する予定で午前8時半すぎ、最初の訪問国、インドネシアに向けて政府専用機で羽田空港を出発しました。

これに先立って岸田総理大臣は記者団に対し「それぞれの首脳との間でウクライナ情勢をめぐって率直な意見交換を行い、連携を確認したい。合わせて自由で開かれたインド太平洋の実現のための具体的な協力についても確認していきたい。全体を通じていわば平和を守るための訪問を行っていきたい」と述べました。

岸田総理大臣は29日午後、インドネシアでジョコ大統領との首脳会談に臨み、インドネシアがことしのG20=主要20か国の議長国を務めていることを踏まえロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する連携などを確認したい考えです。
一方、林外務大臣は29日から来月2日までの4日間の日程でカザフスタンとウズベキスタン、モンゴルを、続いて来月7日と8日には太平洋の島しょ国のフィジーとパラオを訪れ、ウクライナ情勢や中国への対応などをめぐって各国の政府要人らと意見を交わすことにしています。