藤井聡太五冠が「叡王戦」初戦勝利 タイトル防衛へ好スタート

将棋の八大タイトルのひとつ「叡王戦」五番勝負が始まり、藤井聡太五冠(19)は挑戦者の出口若武六段に勝って今年度初となる防衛戦の初戦を白星で飾りました。

「叡王戦」は28日に東京 千代田区の「神田明神」で開幕し、昨年度10代での「五冠」を史上初めて成し遂げた藤井五冠と初のタイトル獲得を目指す出口六段が対局しました。

対局は序盤、互いに飛車を繰り出しながら相手の出方をうかがう場面が続きましたが、午後に入ってからは大駒で敵陣深くに入るなど激しい攻め合いが繰り広げられました。

終盤は両者とも持ち時間を使い果たし、1手を60秒未満で指す「1分将棋」に突入し、出口六段の大駒の動きを封じながら終始攻め続けた藤井五冠が優位に立つ展開となりました。

そして午後6時20分、93手までで出口六段を投了に追い込み、藤井五冠が今年度初となる防衛戦の初戦を白星で飾りました。

対局後、藤井五冠は「中盤は、難しく自信のない展開になってしまった。久々の対局で時間を多く使ったところもあり第2局以降は修正して戦いたい」と話していました。

一方、28日が27歳の誕生日だった出口六段は「途中で誤算に気づき、苦しいと思っていた。タイトル戦に少しずつ慣れて内容をもう少し良くして次の対局を迎えたい」と話し、気持ちを切り替えていました。

「叡王戦」第2局は、来月15日に名古屋市で行われる予定で、先に3勝した方がタイトルを獲得します。