ウクライナ侵攻などで肥料の原料調達に支障 農水省が支援強化

中国の輸出制限や、ロシアによるウクライナ侵攻によって化学肥料の原料の調達に支障が出ています。農林水産省は企業が調達先の多角化を進めやすくするために支援を強化していく方針です。

日本は化学肥料の原料のひとつ「リン酸アンモニウム」の90%を中国に依存していましたが、去年10月に中国が輸出検査を厳格にして以降、調達に支障が出ています。

また、別の原料である「塩化カリウム」についてはロシアとベラルーシからあわせて26%を輸入していましたが、ロシアの軍事侵攻を受けて商社などは輸入を取りやめています。

こうした事態を受けて農林水産省は企業が調達先の多角化を進めやすくするために支援を強化していく方針です。

外交面では来月、武部農林水産副大臣がリン酸アンモニウムの産出国であるアフリカのモロッコを訪れ、日本への安定的な供給を働きかけることにしています。

また26日、発表された物価上昇をふまえた緊急対策では肥料メーカーが輸入元の切り替えによって生じる輸送コストの増加分を補助することにしています。

金子農林水産大臣は閣議のあとの記者会見で「より中長期的な観点からも、肥料供給の安定化にむけ、特定の輸入国への依存を可能な限り減らし、調達国の多角化をはかっていく」と述べました。