ドイツ ショルツ首相 きょう来日 岸田首相と会談 連携強化へ

ことしのG7=主要7か国の議長国、ドイツのショルツ首相が28日、日本に到着し、岸田総理大臣と首脳会談を行います。ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア、それに、海洋進出を強める中国への対応をめぐり、日本とともにどのような姿勢を打ち出すかが焦点です。

ドイツのショルツ首相は、28日午後、日本に到着し、29日まで滞在する予定です。

ショルツ首相の日本訪問は、去年12月の就任後初めてです。

ショルツ首相は28日、岸田総理大臣と首脳会談を行い、会談では、ことし6月にドイツで開かれるG7サミット=首脳会議に向けてロシアによるウクライナへの軍事侵攻などをめぐる対応について意見を交わし、アジアから唯一、G7に参加する日本と連携を強化したい考えです。

ドイツは、メルケル前首相が日本より中国を多く訪れるなど中国との関係を重視する姿勢が目立ちましたが、近年は中国の人権問題や海洋進出などへの警戒感が高まっていて、日本との間で中国への対応についても認識を共有したい考えです。

日本はショルツ首相のアジアで最初の訪問国で、ドイツ政府は、今回の訪日について「連帯の重要なシグナル」だと強調していて、両国関係の発展にどう弾みをつけるかや、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア、それに中国に対してどのような姿勢を打ち出すかが焦点です。