東京都 新型コロナ 4人死亡 5394人感染確認 先週比1300人余減

東京都内の28日の感染確認は1週間前の木曜日より1300人余り少ない5394人でした。また都は感染が確認された4人が死亡したことを発表しました。

東京都は28日、都内で新たに10歳未満から90代の5394人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の木曜日より1300人余り減りました。前の週の同じ曜日を下回るのは17日連続です。

28日までの7日間平均は5050.6人で前の週の85.5%でした。

5394人を年代別に見ると、30代が最も多く全体の18.4%に当たる992人でした。65歳以上の高齢者は299人で全体の5.5%です。

感染経路が分かっている1771人のうち最も多いのは「家庭内」で69.4%に当たる1229人でした。

都の担当者は「これまでも繰り返し呼びかけているが、連休中は基本的な対策を徹底し帰省の前後には検査を受けるなど感染を広げない取り組みに協力をお願いしたい」と話していました。

これまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は28日時点で13人で27日から2人減りました。

一方、都は感染が確認された80代と90代の男女合わせて4人が死亡したことを発表しました。

都内の感染状況 上から2番目のレベルに引き下げ

都は、27日までの1週間の推移を踏まえた専門家による都内の感染状況と医療提供体制の分析結果を28日公表しました。

このうち、感染状況について専門家は「新規陽性者数の増加比は継続して100%を下回っており感染は拡大傾向にはない」として、4段階のうち最も深刻な警戒レベルから1段階引き下げ、総括コメントを「拡大傾向にないが警戒が必要である」としました。

上から2番目のレベルになるのはことし1月13日以来、およそ3か月半ぶりです。

ただ、専門家は「新規陽性者はいまだ高い水準にあり、新規陽性者数が十分に下がりきらないまま増加に転じることに、引き続き警戒が必要である」と指摘しています。

一方、医療提供体制の警戒レベルについては4段階のうち上から2番目を維持し、「通常の医療が制限されている状況である」としています。

専門家は、救急患者の搬送が困難になる件数は減少傾向にあるとしたうえで、「救急医療体制にいまだ影響が残っている。入院患者数に占める60代以上の割合は引き続き高い値のまま推移しており今後の動向を注視する必要がある」としています。