円相場 1ドル130円台後半まで急落 20年ぶりの円安水準更新

28日の東京外国為替市場では、日銀が大規模な金融緩和策を維持し、長期金利の上昇を容認しない姿勢を明確にしたことを受けて、円相場は1ドル=130円台後半まで2円以上急落し、20年ぶりの円安水準を更新しました。

28日の東京外国為替市場は、午後に入って円安が一段と進む展開になりました。

きっかけは、日銀が今回の金融政策決定会合の結果を公表し、今の大規模な金融緩和策を維持したうえで、長期金利の上昇を容認しない姿勢を鮮明にしたことでした。

金融引き締めを急ぐアメリカのFRB=連邦準備制度理事会との金融政策の違いがより強く意識されたことで、円相場は一時、1ドル=130円70銭台まで2円以上急落し、2002年4月以来、20年ぶりの円安水準を更新しました。

午後5時時点の円相場は、27日と比べて2円61銭円安ドル高の1ドル=130円59銭から60銭でした。

一方、ユーロに対しては、27日と比べて1円87銭円安ユーロ高の1ユーロ=137円83銭から87銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0554から56ドルでした。

市場関係者は「円安のデメリットが大きいという指摘も多い中で、日銀が長期金利の上昇を強力に抑え込む姿勢を鮮明にしたことは、投資家の間で驚きをもって受け止められた。円を売って、より利回りが見込めるドルを買う動きは当面続きそうだが、急ピッチな円安に警戒感も出ている」と話しています。

山際経済再生相「急激な為替の変化好ましくない」

外国為替市場で円安が進んだことについて、山際経済再生担当大臣は、28日午後の会見で、「急激な為替の変化は好ましいものではないことは財務大臣も申し上げているとおりだ。われわれとしては為替が安定してくれることを期待している」と述べました。

そのうえで、「経済に対する影響については様々なものが絡み合う。為替の問題だけではなく、経済の激変が起きたときに、それを緩和するようなことをこれまでも行ってきた。注視しながら対応しなくてはいけないと思っている」と述べました。

財務省幹部「過度な変動望ましくない 極めて憂慮すべき」

外国為替市場で円安が進んだことについて、為替政策を担当する財務省幹部は、記者団の取材に対して「為替相場というのは経済の基礎的条件に基づいて安定的に推移することが重要であり、過度な変動は望ましくない。そういった意味では足元の動きは極めて憂慮すべきことだと思う。日本銀行や各国の通貨当局と緊密に意思疎通をはかりながら、必要な場合には適切な対応をとる」と述べました。