新型コロナ「第6波」で感染し自宅で死亡 先月末までに555人

新型コロナウイルスの第6波で感染し、自宅で亡くなった人は、先月末までに全国で少なくとも555人に上ることが厚生労働省のまとめで分かりました。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染者の情報を自治体などから集約するシステムを使い、第6波の感染が拡大した1月から先月末までの3か月間に自宅で死亡した人について調べました。

27日までに45の都道府県から報告が寄せられ、自宅で死亡した感染者は合わせて555人だったということです。

年代別に見ると、最も多かったのが80代以上で55%、次いで70代が24%、60代が10%でした。

基礎疾患があった人は64%。

ワクチンの接種歴は2回接種した人が39%、不明が38%、接種していなかった人が16%などとなっています。

自宅で療養中に急速に重症化したり、入院調整の対象になった直後に亡くなったりした人のほか、新型コロナの症状を持病と思い、医療機関を受診しなかった人もいたということです。

死亡する直前に診断を受けた人のうち、およそ43%は軽症か無症状だったということで、厚生労働省は新型コロナ以外の要因で死亡したケースも多いことが示唆されるとしています。

厚生労働省は「今回の調査結果を踏まえ、自宅療養者が確実に医療を受けられる体制を確保していきたい」としています。