米IT大手メタ 1~3月決算 利益は前年同期より20%余り減少

アメリカのIT大手メタの3月までの3か月間の決算は、売り上げの増加率が過去10年で最も低くなり、最終的な利益は20%余り減少しました。
軍事侵攻のあと、ロシア国内でフェイスブックの利用が停止されたことも影響しました。

メタが27日に発表したことし1月から先月までの決算は売り上げが279億800万ドル、日本円にしておよそ3兆5700億円と前の年の同じ時期と比べて6%余り増えました。

ただ増加率は、この10年で最も低くなりました。

IT大手アップルがスマホのアプリのプライバシー保護を強化したことに加え、ウクライナへの軍事侵攻のあと、ロシア国内のフェイスブックやインスタグラムの利用が停止されたこともネット広告事業に影響したということです。

また最終的な利益は、インターネット上の仮想空間「メタバース」関連の投資がかさみ、74億6500万ドル、日本円でおよそ9500億円で、前の年の同じ時期より21%減少しました。

メタは、こうした傾向がことし6月までの3か月間の決算でも続くという見通しを示しました。

アメリカの巨大IT企業各社は、コロナ禍でも好調な業績を維持してきましたが、ここに来て業績にばらつきも出始めています。