ウクライナから千葉に避難の女性 平和の大切さ訴える特別授業

ロシアによる軍事侵攻でウクライナから千葉市に避難したウクライナ人の女性が市内の大学で特別授業を行い、みずからの体験をもとに平和の大切さを訴えました。

先月、ウクライナの首都キーウから避難してきたパンコーヴァ・オルガさん(43)は息子や母親とともに千葉市の市営住宅で暮らしています。

オルガさんは平成18年から4年間、市内にある敬愛大学に留学経験があり、日本語が堪能なことから、今月、大学の嘱託職員として就職しました。

27日に大学で記者会見を開き、みずからのウクライナでの体験について語りました。

ロシアによるミサイル攻撃でサイレンが鳴るたびに自宅のマンションの地下室で過ごしていたということで「怖くてショックだった。罪もない市民を殺して許せない」と憤りをあらわにしました。

また、「大学の友人らのおかげで日本に避難できた。市営住宅にも入居でき、落ち着いて生活できるようになった」と生活を支援する千葉市などに対して感謝の気持ちを伝えていました。

このあと、学生を対象に特別授業を行い「どれだけ平和が大事か考えて、将来、戦争を避けられるように行動してほしい」と述べ、平和の大切さを訴えました。

授業を聞いた男子学生は「ウクライナで起きていることを知って改めて平和について考えさせられました」と話していました。