上海 厳しい外出制限開始から28日で1か月も解除見通し立たず

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国の上海では、厳しい外出制限が本格的に始まって、28日で1か月となりますが、連日1万人を超える感染者が確認され、制限が解除される見通しは立っていません。

上海市の当局は、新型コロナウイルスの感染者が、26日の一日で1万3562人確認されたと発表し、4日連続で減少したものの1万人を超える状態が続いています。

また26日は48人の感染者が死亡したと明らかにし、今月に入ってからの死者の数は238人に上っています。

厳しい外出制限が本格的に始まって、28日で1か月となりますが、習近平指導部が徹底的に感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を続ける中、多くの地域で制限が解除される見通しは立っておらず、住民からは不満の声が上がっています。
一方、首都 北京では今月22日以降、感染者が増え始め、26日も新たに34人の感染が確認されました。

北京では今週中に、人口の9割に当たるおよそ2000万人を対象に、合わせて3回PCR検査が行われる予定で、27日も各地に設けられた臨時の検査所に長い列ができていました。

また河北省廊坊では、北京と接する地域で1人の感染者が確認されたことを受けて、100万人近いこの地域の住民を対象に、27日から3日間外出を制限するなど、首都での感染拡大への警戒が一段と強まっています。