“全米人口の60%近くが新型コロナ感染か” 米CDC報告書公表

アメリカCDC=疾病対策センターは26日、全米各地で行われた血液検査で検出された新型コロナウイルスの抗体の分析から、これまでに、人口の60%近くが感染したと推定する報告書を公表しました。

CDCは26日、全米で行われた血液検査のサンプルから、新型コロナウイルスの抗体が検出された割合をもとに、これまでに感染した人の割合を推定した報告書を公表しました。

それによりますと、ことし2月に採取された、およそ4万6000人分の血液検査を、統計的に分析した結果、これまでに、アメリカの人口のおよそ57.7%が、新型コロナウイルスに感染したと推定されるとしています。

年代別に見ると、0歳から11歳では75.2%、12歳から17歳で74.2%、18歳から49歳で63.7%、50歳から64歳で49.8%、65歳以上で33.2%となっていて、若い世代ほど感染したと推定される人の割合が高くなっています。

この割合は、アメリカでオミクロン株の拡大が始まった去年12月から大幅に増加していて、報告書は「オミクロン株は、特に子どもの間での感染率が高かった」と分析しています。

CDCの専門家は、新型コロナウイルスに感染していても、再び感染し、重症化する可能性があるとして、ワクチンを接種して感染や重症化を防ぐことが引き続き重要だと呼びかけています。