千葉 浦安のホテルに本物の旅客機部品活用した客室オープンへ

新型コロナの感染拡大で打撃を受けた航空会社とホテルが連携し、本物の旅客機の部品などを活用した客室を、28日にオープンします。空の旅の楽しみを味わうことができるサービスで、新たな利用客を呼び込みたい考えです。

航空大手の日本航空と千葉県浦安市の「東京ベイ東急ホテル」は、28日から「ウイングルーム」と名付けた客室をオープンします。

客室の広さは40平方メートル余りで、退役した「ボーイング777型機」で実際に使われていた3席分のシートや窓枠、飲み物などを提供する機内サービス用のカートなどが設置されています。

この客室の企画には航空会社の整備士が携わっていて、旅客機のエンジンに使われている耐熱合金の部品で作った部屋番号のプレートも飾られています。
このホテルでは、新型コロナの影響で、近くの東京ディズニーリゾートを利用する宿泊客が大きく減ったため、空の旅の楽しみを味わうことができるサービスで新たな利用客を呼び込みたい考えです。

また、航空会社にとっては、廃棄される旅客機の部品の有効活用につなげるねらいもあります。
客室を企画したメンバーの1人で、JALエンジニアリングの田原早姫整備士は「部屋からは飛行機も見えてロケーションもいいです。実際に部品を触って飛行機を身近に感じてほしい」と話していました。