ワクチン4回接種の60歳以上はリスク低下 イスラエルのグループ

新型コロナウイルスワクチンの接種を4回受けた60歳以上の人は、3回受けた人に比べ、入院するリスクが64%低下するという分析結果をイスラエルの研究グループが発表しました。

イスラエルの研究グループは25日、イスラエルの保険制度を担う団体の1つ「クラリット」に加入する60歳以上の人を対象に、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを4回接種した場合の効果について分析結果を発表しました。

それによりますと3回目の接種を受けて少なくとも4か月以上たった60歳から100歳の人のうちことし1月10日からの40日間に4回目の接種を受けた人は32万8000人余り、受けなかった人は23万4000人余りでした。

これらの人で新型コロナウイルスに感染した人の症状の経過を比較したところ、4回目の接種を受けた人は3回接種した人に比べ入院するリスクが64%低下したほか、死亡するリスクは78%低下したということです。

研究グループは「新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種はオミクロン株の流行中も高齢の人の入院や死亡のリスクを大幅に低下させる効果が示された」と結論づけています。

この分析結果は25日付のイギリスの医学雑誌「ネイチャー・メディシン」に、発表されました。