ワクチン4回目接種 推奨対象は60歳以上と基礎疾患のある人に

新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種について、厚生労働省は27日、分科会を開き、推奨する対象を▽60歳以上と▽基礎疾患のある人とする見通しです。このうち基礎疾患のある人は自治体が把握できないことから自分で申告するよう呼びかける方針です。

厚生労働省は3回目の接種から5か月たった人に4回目の接種を行う方針で、27日、専門家でつくる分科会を開き、公的な接種に位置づけることにしています。

推奨する対象は▽60歳以上と、▽重症化リスクが高い基礎疾患のある人とする見通しです。

このうち▽60歳以上には接種券を送るなどして個別に接種を呼びかける方針ですが、▽基礎疾患がある人については自治体が把握できないことから個別に呼びかけるのが難しいとしています。

このため厚生労働省は基礎疾患のある人について病名や症状をホームページなどで明示したうえで自分で自治体に申告するよう呼びかける方針で、判断に迷った場合はかかりつけ医に相談してもらうことなどを検討しています。

ただ、これだけでは周知が不十分だという指摘もあり厚生労働省は自治体から意見を聞いたうえで最終的な対応を決めることにしています。