知床 観光船事故 29日にかけて波が高い状態続き捜索は難航か

北海道 知床半島の沖合で起きた観光船の遭難事故は、発生から5日目の27日も行方不明者の捜索が続いていますが、これまでに新たな手がかりは見つかっていません。
周辺の海域では29日にかけて波の高い状態が続く見込みで、今後の捜索はさらに難航することが予想されます。

今月23日、乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」が知床半島の沖合を航行中に遭難した事故は、これまでに現場海域の周辺で見つかった11人全員の死亡が確認されています。

現場海域の周辺では、第1管区海上保安本部や自衛隊などが範囲を広げて捜索を続けていますが、27日午後3時現在、乗客らの発見につながる新たな手がかりは見つかっていないということです。

また、26日魚群探知機による探索で遭難現場近くの海底に一定の大きさの物体の反応が見られましたが、27日改めてダイバーが潜って確認した結果、実際には岩の起伏があるだけで観光船ではなかったということです。

海上保安本部などは今後も、夜を徹して捜索に当たるとしていますが、周辺の海域では29日にかけて波の高い状態が続く見込みで、捜索はさらに難航が予想されます。

朝から地元住民が献花に訪れ

今回の事故で亡くなった方の遺体が安置されている斜里町の運動施設には、27日も朝から地元の住民が献花に訪れていました。

このうち60代の女性は「冷たい海で15人も見つかっていないことを考えたら、胸がしめつけられます。経営者の無責任に心が痛みますし、乗客の家族に対しても人間として責任を果たさなければいけないと思います」と話していました。

また、地元でガイドをしている70代の男性は「漁師の友人から『捜索でザックを見つけて、中にお菓子がたくさん入っていた』という話を聞いてたえられなくて来ました。亡くなった子どもの両親が早く見つかってほしい」と話していました。

また施設では、家族へ遺体の引き渡しが行われていて、斜里町によりますと27日午前、福岡県の乗客1人と、佐賀県の乗客2人の遺体が家族に引き渡されたということです。