“新種の肉食恐竜”の化石 南米アルゼンチンで発見

恐竜が絶滅する直近まで生息したとみられる新種の肉食恐竜の化石が、南米アルゼンチンで発見されたことが国立科学博物館などの調査で分かりました。推定で全長9メートルに及ぶ大きさなどから、当時、南半球の生態系の頂点に君臨した可能性があると研究グループはみています。

国立科学博物館などの国際研究グループは、アルゼンチンにあるおよそ7000万年前から6600万年前のものとみられる地層で肉食恐竜の化石を発見し、背骨やろっ骨などの特徴から新種だと分かったとして、“大きな悪霊”を意味する「マイプ・マクロソラックス」と名付けました。

前足に大きなかぎ爪を持つ「メガラプトル」という恐竜の仲間で、全長は9メートル以上に及び、体重は5トンと推定されています。

当時の南アメリカは、オーストラリアや南極とともに南半球にある大きな1つの大陸だったと考えられていますが、北半球の大陸とは海で隔てられていたため、ほぼ同じ時期に繁栄したティラノサウルスなどは進出できなかったとみられています。

こうしたことから研究グループは、「マイプ」が当時の南半球では最大級の肉食恐竜で、生態系の頂点に君臨した可能性があるとしています。

国立科学博物館の真鍋真副館長は「恐竜が絶滅する前の、いちばん最後の時代に生息したティラノサウルスと対比されるような種類だったと考えられる。さらに調査を続けていきたい」と話しています。