この調査委員会の中間報告がまとまり、26日、知事に提出されました。
この中で調査委員会は、おととし7月から11月ごろにかけて複数の利用者の飲料水やみそ汁に塩や砂糖のような物が混入されたケースや、おととし3月に50代の男性利用者の直腸から金属製のナットが見つかったケースなど5件を取り上げ、いずれも職員による虐待が疑われると指摘しています。
調査委員長を務める國學院大學の佐藤彰一教授は「利用者を人として見ていないような行為が行われていたと思われる」と述べて、強く改善するよう求めました。
調査委員会では、このほかにも虐待の可能性がある複数の事案を調べているということで、黒岩知事は「大きな責任を感じている。不快な思いをされた皆さんに心からおわびを申し上げるとともに、原因を究明し再発防止に全力を尽くす」と話していました。

神奈川の知的障害者施設 職員による虐待疑われる事案5件を確認
虐待に関する情報が相次いで寄せられた知的障害者施設について調べている神奈川県の調査委員会は26日、職員による虐待が疑われる事案が5件確認されたと発表しました。
神奈川県中井町にある県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」を巡っては、虐待を見聞きしたという情報が相次いで寄せられ、県は先月、外部の専門家などによる調査委員会を設置して事実関係を調べています。