NTTとスカパーJSATが宇宙事業で新会社 データを高速送信

NTTと衛星通信事業を手がけるスカパーJSATは新たな会社を設立し、人工衛星で観測した地上のさまざまなデータを高速の光通信で地上に送るサービスを2024年度にも始めることになりました。災害時に被災状況を迅速に把握することなどに役立つと期待しています。

NTTとスカパーJSATは26日都内で会見を開き、ことし7月に、宇宙事業をになう合弁会社を設立すると発表しました。

新しい会社は、人工衛星で観測した気象状況や地上のさまざまなデータを、止まっている別の衛星を経由させたうえで高速の光通信で地上に送るというサービスを2024年度にも始めるとしています。

衛星で観測したデータを地上に送信するには、これまで1時間以上かかっていましたが、この技術を使えば10分から20分程度に短縮でき、会社では災害時に広範囲にわたる被災状況を迅速に把握することなどに役立つと期待しています。

また、将来的には複数の衛星でデータを高速に処理する構想を掲げています。

さらに新会社は、2025年度に成層圏に無人の航空機を飛ばし、機体に載せた通信機器が携帯電話の基地局の代わりとなる「HAPS」と呼ばれるシステムの提供も目指していて、地上に基地局がない離島や海上の船からの通信に活用したい考えです。

NTTの澤田純社長は「宇宙の領域は成長産業で日本もこの分野で自立した事業基盤を確立すべきだ。日本から世界へ、地上から宇宙へ、事業を拡大していきたい」と話していました。