移住先のフィリピンで戦争の犠牲に 3年ぶりに慰霊祭 沖縄 糸満

戦前、沖縄からフィリピンのダバオに移住し、その後、太平洋戦争などで犠牲となった人たちを追悼する慰霊祭が、沖縄県糸満市にある慰霊塔の前で行われました。

フィリピン南部のミンダナオ島のダバオには、戦前2万人以上の日本人が移住し、その半数以上を占めたのが沖縄出身者でしたが、太平洋戦争などで多くの犠牲者が出ました。

ダバオで犠牲となった沖縄出身者の遺族などで作る「沖縄県ダバオ会」は26日、糸満市摩文仁の平和祈念公園の中にある慰霊塔の前で、3年ぶりに慰霊祭を行いました。

新型コロナの影響で規模を縮小して行い、およそ10人の参列者が黙とうをささげたあと、沖縄県ダバオ会の山入端嘉弘会長が「ふるさとの土を再び踏むことなく命を落とした皆様に思いをはせると、痛恨の極みです。ご冥福をお祈り申し上げます」と追悼のことばを述べました。

ダバオで生まれ、父親が犠牲となり、戦後沖縄に戻った80代の女性は「私たちは戦後沖縄に戻れたけれども、別の国で戦争が起きているのを見るたびに苦しい思いになります。若い方々には絶対に戦争に反対するようお願いします」と話していました。