インド政府 中国人に発行した観光ビザ 今月20日以降無効に

インド政府が、中国人に発行した観光ビザを今月20日以降無効にしていることが、インド政府の関係者などへの取材で分かりました。複数の地元メディアは、中国側が新型コロナウイルスの感染拡大以降、インド人留学生の受け入れを認めないことと関連があるという見方を伝えています。

IATA=国際航空運送協会が、加盟する航空各社に出した情報によりますと、インド政府は外国人の入国について、今月20日の時点で「中国の国民に発行された観光ビザはもはや有効ではない」としていることが分かりました。

インド政府の関係者もこの内容を認めています。

理由は公表されていませんが、インド政府は、中国側が新型コロナの感染拡大以降、インド人留学生の受け入れを認めないことを問題視していて、複数の地元メディアはこの問題と関連があるという見方を伝えています。

インドと中国の間では、国境が画定していない地域をめぐって軍どうしのにらみ合いが続くなど、関係改善の糸口が見つからない状態が続いています。