ゼレンスキー大統領「米長官がキーウを訪問する」

ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、首都キーウの地下鉄の駅で記者会見を開き、国内外の記者が参加しました。

この中でゼレンスキー大統領は、アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が24日にキーウを訪問する予定だと明らかにしました。

ロシアによる軍事侵攻後、両長官がキーウを訪問するのは初めてです。

ゼレンスキー大統領は、両長官と会談するとしたうえで「これはとても重要なことだ。私たちが必要としている武器や供与してもらえる時期について話し合うことになるだろう」と述べ、アメリカによる軍事支援などをめぐって協議が行われるという見通しを示しました。

これについて、アメリカ国務省と国防総省の報道担当者はNHKの取材に対し「コメントを差し控える」としています。

また、会見でゼレンスキー大統領は「私は戦争を終わらせたい。さらに多くの犠牲者が出るかもしれず、どんなリーダーであれ外交による道を閉ざしてはならない」と述べ、ロシア側と交渉を続ける用意があると強調しました。

一方で「ロシア側がマリウポリ市民を殺害したり、一時的に占領されているヘルソンやザポリージャの地域で偽の共和国の樹立に向けた国民投票を行うと発表したりすれば、外交による戦争の終結を確実に妨げるだろう」と述べ、停戦交渉を中断することも辞さない考えを示しました。