韓国 検察幹部が一斉に辞表 捜査権を警察に移管の法改正に抗議

韓国では、検察の捜査権の多くを警察に移管するための法改正に与野党が合意したことを受け、これに反対する検事総長をはじめとする検察幹部が、一斉に辞表を提出する異例の事態となりました。

韓国では、革新系与党の「共に民主党」が検察改革の一環として、検察の捜査権の多くを警察に移管することを盛り込んだ検察庁法などの改正案をまとめ、先週、国会に提出しました。

当初は保守系の最大野党「国民の力」が反対していましたが、国会議長が22日、一部の捜査権は検察が当面維持するなどとした仲裁案を示したところ、「国民の力」はこれに合意し、与野党は来週の成立を目指すことになりました。

韓国メディアによりますと、与野党の合意を受け、法改正に強く反発してきた検察トップのキム・オス(金※洙)検事総長や全国6つの高等検察庁の検事長など、検察の幹部が相次いで辞表を提出しました。

韓国の検察は、強大な権限を背景に、パク・クネ(朴槿恵)前大統領やイ・ミョンバク(李明博)元大統領といった歴代の大統領を逮捕・起訴してきましたが、その力をそごうとする政治主導の動きに抗議した形です。

検察幹部がそろって辞職すれば、韓国で初めての事態になるということです。

有力紙の朝鮮日報は、今回の法改正は、腐敗した政治家と権力者のためのものだと批判する法曹界のコメントを伝えています。

※さんずいに吾