子どもの権利 教員の3割「名前だけ」「全く知らない」NGO調査

「意見を自由に表明できる」、「暴力から守られる」といった「子どもの権利」について国際的なNGOが教員を対象にアンケート調査をしたところ、「名前だけ知っている」または「全く知らない」と答えた人が3割いることが分かりました。
NGOは教材作りなどを通じ、理解を広めていきたいとしています。

国際的NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」によりますと、子どもの権利とは、世界中のすべての子どもが自分らしく、健康的に、安心して、豊かに過ごせるために必要な権利のことで、具体的な内容のほか、大人や国がすべきことをまとめた「子どもの権利条約」は日本を含めた各国が批准しています。

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は、子どもの権利の認知度や教育の状況について先月、全国の小中高や特別支援学校などの教員468人に、インターネットでアンケート調査を行いました。

この中で子どもの権利の認知度については「内容を少し知っている」が48.5%で最も多く、「よく知っている」が21.6%でした。

一方、「名前だけ知っている」が24.4%、「全く知らない」が5.6%で合わせて3割にのぼりました。

また、この1年の取り組みを複数回答で尋ねたところ「身近な権利について議論するなどより深く学ぶ機会を作った」と答えた人が23.9%だった一方、「特に取り組みはしていない」と答えた人が47%と最も多くなりました。

一方、子どもの権利にあたる内容を選んでもらう設問では、本来、子どもの権利にあたる「遊んだり、休んだりする権利を持っている」を選択した人が6割弱にとどまっていたということです。

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の松山晶さんは「子どもの権利は、聞いたことはあっても、よく理解されているのかというと、疑問符が付くと考えています。今、ウクライナで起きていることは最も基本的な権利がおびやかされている状況です。権利を知ることは、自分自身やほかの人を大切にするうえでも大事だと思っています」と話しています。

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は、分かりやすい教材づくりに取り組んでいて、今後、権利の理解を広める活動を進めていく方針です。