日清製粉ウェルナ 家庭用小麦粉など値上げへ 7月納品分から

ウクライナ情勢の緊迫化などを背景に、政府から売り渡される輸入小麦の価格が大幅に引き上げられたことなどを受けて、製粉大手の日清製粉ウェルナは、ことし7月以降の納品分から家庭用の小麦粉などを値上げすることを決めました。

発表によりますと、日清製粉ウェルナは、家庭用の小麦粉15品目を、ことし7月1日の納品分からおよそ4%から6%値上げします。

また、天ぷら粉やお好み焼き粉なども、7月1日の納品分から、およそ4%から6%値上げするほか、8月1日の納品分からは、そうめん、うどんなどの乾麺製品を、およそ3%から8%、パスタやパスタソースも、およそ2%から8%、それぞれ価格を引き上げるとしています。

値上げの要因として、会社側では、ウクライナ情勢の緊迫化などを背景に、政府から売り渡される輸入小麦の価格が大幅に引き上げられたことや、原油価格の上昇で包装資材や燃料コストの負担が増していることなどをあげています。

大手製粉メーカー各社では、すでに、ことし6月から業務用の小麦粉の値上げを行うと決めていて、ほかのメーカーの間でも、家庭用の小麦粉や小麦粉を原料とする製品への値上げが広がるものと見られます。