岸田首相 緊急対策めぐり補正予算案編成の対応検討 参院本会議

物価の上昇を踏まえた緊急対策をめぐり岸田総理大臣は参議院本会議で、自民・公明両党の申し入れを踏まえ補正予算案の編成について対応を検討する考えを示しました。

22日の参議院本会議では、ワクチンや治療薬を「緊急承認」できる制度を新たに設けるための法律の改正案が審議入りし、岸田総理大臣が出席して質疑が行われました。

この中で岸田総理大臣は、物価の上昇を踏まえた緊急対策をめぐり「きのう与党から申し入れをいただいた。今月中の取りまとめに向けコロナ禍で物価高騰などに直面し、生活に困窮する方々への支援を含め具体化を進めていく。補正予算の編成についても、申し入れを踏まえ対応を検討していく」と述べました。

また、新型コロナワクチンの4回目の接種について「現時点の海外の知見を踏まえると特に重症化を防ぐことが期待されている。科学的知見や諸外国の状況を注視しつつ、専門家の知見も踏まえたうえで具体的な方針を決定していく」と述べました。

一方、ウクライナへの支援として自衛隊が保有している化学兵器に対応した防護マスクと防護服、それにドローンを提供することについて「非殺傷装備品などを支援するものであり、自衛隊法や防衛装備移転三原則のもとで適切に提供されるものだ。引き続きウクライナの人々に寄り添った支援を実施していく」と述べました。