学校プールに約2か月半給水 担当教員「コロナ対策で」神奈川

神奈川県横須賀市の中学校の教員が本来は必要ないにもかかわらず、新型コロナウイルスの対策として学校のプールの水を常に入れ替えようとおよそ2か月半にわたって給水を続けていたことが分かり、市はこの教員らに水道料金など170万円余りを支払うよう請求しました。

横須賀市によりますと市立馬堀中学校でプールの管理を担当する教員が、去年6月下旬からおよそ2か月半にわたって断続的にプールに給水していたということです。

この間の給水量は423万リットル余りで、プールの水を11回入れ替えた量に相当するということです。

横須賀市教育委員会の聞き取りに対して、この教員は「新型コロナウイルスの感染対策のため、常にプールの水をあふれさせてきれいに保つ必要があると考えていた」などと話しているということです。

市は、この間の水道料金などおよそ350万円の半額にあたる174万円余りについて、この教員と校長、それに教頭の3人が分担して支払うよう請求し、3人とも支払う意向を示しているということです。

横須賀市教育委員会は「市に損害を与えたことについて市民の皆様に深くおわびし、再発防止に取り組みたい」と話しています。