NATO加盟国など ウクライナ軍事支援26日に協議へ 米国防総省

アメリカ国防総省のカービー報道官は21日、記者会見で、来週26日にドイツにあるアメリカ空軍の基地で、NATO=北大西洋条約機構の加盟国など関係国が、ウクライナへの軍事支援などを協議する会合を開くと発表しました。

会合はオースティン国防長官が主催し、ロシア軍が攻撃を強める東部地域の戦況やウクライナへの安定した軍事支援の取り組みのほか、長期的なウクライナの防衛強化についても議論するということです。

カービー報道官は「世界中から関係者を集め、ウクライナの防衛に必要なことを話し合うのが目的で、ウクライナの安全保障と主権が長期間、尊重され発展することを確かなものにすることが重要だ」と述べました。

さらにカービー報道官は、バイデン政権がウクライナへの追加の軍事支援を決めたことに関連して、ことし2月下旬にロシアが侵攻を開始して以降、ウクライナへの軍事支援が合わせておよそ34億ドル、日本円にしておよそ4300億円に上ると強調しました。

また今回の軍事支援に含まれる攻撃用の無人機は、アメリカ空軍が新たに開発した「フェニックスゴースト」と名付けられたもので、先にウクライナに供与していた自爆型の無人攻撃機と同様の能力があるということです。

そのうえで「われわれは供与にあたってウクライナ側と協議している。ロシアの攻勢に直面するウクライナ軍を支援するため、あらゆる手段を取り続ける」と述べました。