バイデン大統領 ウクライナへ8億ドルの追加軍事支援発表

ロシア軍がウクライナ東部での攻勢を強める中、アメリカのバイデン大統領はウクライナ軍を支援するため、りゅう弾砲や無人機などを含む8億ドル、日本円にしておよそ1000億円の追加の軍事支援を行うと発表しました。

バイデン大統領は21日、ホワイトハウスで演説し、ウクライナに対して8億ドル、日本円にしておよそ1000億円の追加の軍事支援を行うと発表しました。

国防総省によりますと軍事支援には▽りゅう弾砲72門や▽14万4000発の砲弾▽それに攻撃用の無人機121機などが含まれるとしています。

バイデン大統領は演説で「ロシアが戦争を次の段階に進めようとする中で、今は極めて重要な時だ」と述べ、ロシアがウクライナ東部での攻勢を強める中、支援を急ぐ考えを強調しました。

バイデン大統領は先週、13日にも8億ドルの追加の軍事支援を発表するなどウクライナへの支援を加速させています。

さらにバイデン大統領は▽ウクライナに5億ドルの経済支援を行うほか▽ロシアに関係する船舶のアメリカへの入港を禁止することも明らかにしました。

官房長官「今後もウクライナの人々に寄り添った支援を実施」

松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「アメリカがウクライナ軍の戦闘能力の強化のため、8億ドルの追加支援を行うと発表したと承知している。わが国もウクライナ政府からの要請を踏まえ、化学兵器などに対応するための防護マスクや防護衣、それにドローンの提供を発表した」と述べました。

そのうえで「岸田総理大臣からもウクライナ経済を下支えするため、財政支援としての借款を、3億ドルに増額する旨表明したところであり、わが国は今後も困難に直面するウクライナの人々に寄り添った支援を実施していく」と述べました。