“ウクライナと連帯” ラッピング列車を運行 香川 ことでん

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナで、鉄道の運行を担う事業者に連帯を示そうと、香川県のことでん=高松琴平電気鉄道が、ウクライナ国旗と同じ色にラッピングした列車を運行しています。

ことでんのラッピング列車は、高松市の高松築港駅と琴平町の琴平駅を結ぶ琴平線で、19日から運行しています。

ラッピングしたのは車両2両分で、もともと上下が白と黄色に塗装されていた車両の上半分を青色に変えて、ウクライナ国旗と同じ色にしました。

車両には「あなた方とともにある」とか「人々の命を守るために働くウクライナの鉄道従事者へ」というメッセージが英語で記されています。

列車を利用した女性は「戦争に反対する意図が出ていていいと思います。地方の鉄道事業者が、こうした取り組みを行っていることに驚きました」と話していました。

ことでん=高松琴平電気鉄道地域開発本部の今井恭子さんは「現地の鉄道事業者が、多くの避難民を運び、必要な物資を届ける姿に心を打たれて始めました。ウクライナの現状に思いをはせたり、平和について考えたりするきっかけになればいいです」と話していました。

ことでんは、ことし11月中旬までラッピング列車を運行するほか、駅に募金箱を設置して、東京のウクライナ大使館に寄付することにしています。