白物家電 昨年度の国内出荷額 過去10年で2番目の高水準

エアコンや冷蔵庫などいわゆる白物家電の昨年度の国内出荷額は、新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が増えたことなどを背景に、過去10年間で最も高かった前の年度に続き、2番目に高い水準となりました。

日本電機工業会によりますと、昨年度1年間の白物家電の国内出荷額は、2兆5124億円で、前の年度を3.9%下回りました。

ただ、新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が増え、高機能の家電製品のニーズが高まっていることから、過去10年間で最も高かった前の年度に続き、2番目に高い水準となりました。

出荷台数を見てみますと、電子レンジは家庭での調理や食事の機会が増えていることを背景に、高機能の製品が好調で、出荷台数が前の年度より1.5%増えました。

洗濯機の出荷台数は、全体としては6.4%減ったものの、乾燥機能のついた洗濯機は前の年度より1.9%増えました。

また、冷蔵庫の出荷台数も全体としては5%下回ったものの、まとめ買いした食材を収納できる500リットルを超える大容量の製品は、前の年度を0.9%上回りました。

一方、エアコンは、夏場の天候不順の影響もあって、前の年度を8%下回りました。

今後の見通しについて日本電機工業会は「コロナ禍が長期化し、自宅での時間を充実させようと、より利便性の高い高機能の家電製品を求めるニーズが高まっている。こうした傾向は今後も続くのではないか」としています。