宮城 石巻市 ウクライナ避難民に独自の支援金 支給の方針

ウクライナからの避難民を受け入れている宮城県石巻市は、国の生活費の支援の対象外となる人に独自の支援金を支給するなど、長期滞在に備えた具体的な支援方針を固めました。

ロシアの軍事侵攻を受け、宮城県石巻市には先月26日にウクライナ人の60代の女性が市内に住む娘を頼って避難してくるなど、ウクライナから3人の避難民が移り住んでいます。

3人の相談を受けている石巻市は、今後も避難民が増えることや、滞在が長期にわたることを想定した支援方針を固めました。

具体的には、国の生活費の支援の対象外となっている家族や知人がいる避難民に対し、必要に応じて生活保護制度に準じた独自の支援金を毎月、支給するということです。

また、孤立防止のために、訪問活動や悩みの聞き取りを積極的に行い、状況に応じて住居や働く場所の確保や日本語教育、体調確認や医療の提供などを支援することにしています。

石巻市は東日本大震災での被災者支援のノウハウを生かして、社会福祉協議会やNPO、医療機関などと連携し、一人一人の状況にあった支援に当たるとしています。

市は「今後も新たな課題が出ると想定し、他の機関などと連携して、本人の希望に添えるように対応していきたい」としています。