ネットフリックス 会員数が減少に転じる 過去10年で初めて

アメリカの動画配信大手、ネットフリックスの先月までの3か月間の決算は、記録的なインフレで娯楽への支出を抑える消費者が増えたことなどから売り上げは小幅な増加にとどまり世界の会員数も過去10年で初めて減少しました。

インターネットで映画やドラマなどを定額で配信しているネットフリックスは19日、ことし1月から先月までの3か月間の決算を発表しました。

売り上げは78億6800万ドル、日本円にしておよそ1兆110億円となり、前の年の同じ時期と比べて9%の小幅な増加にとどまりました。

最終的な利益は、15億9700万ドル、日本円でおよそ2000億円と6%減少しました。

また、世界の会員数は3か月前と比べて250万人増加すると予測していたにもかかわらず20万人減少して2億2164万人となり、過去10年で初めて減少しました。

会社は記録的なインフレで娯楽への支出を抑える消費者が増えたことや、軍事侵攻を受けてロシアで事業を停止したことなどを理由にあげ「成長が著しく鈍化した」と説明しています。

今後はネット広告事業に参入して会費が割安な新たなプランを提供することも検討するとしていて、どのような戦略を打ち出すのか注目されています。
(※1ドル=128.5円で計算)