国際

ブラジル 新型コロナ 緊急事態宣言を2年ぶりに解除

ブラジル政府は、新型コロナウイルスの新たな感染者が増えるペースがかつてよりも緩やかになったとして、おととし2月から出していた公衆衛生上の緊急事態宣言を2年ぶりに解除すると発表しました。
ブラジルでは、新型コロナウイルスのこれまでの感染者が、3000万人を超えて世界で3番目に多く、亡くなった人も世界で2番目に多い66万人余りに上っています。

ブラジル政府は、おととし2月に公衆衛生上の緊急事態を宣言し、予防や対策、それに医療態勢の強化につとめてきましたが、保健当局が発表した今月17日時点の一日当たりの感染者数は、1週間の平均で1万4300人余り、死者はちょうど100人と、オミクロン株の感染が広がったことし2月のピークに比べて大幅に減りました。

このため、ケイロガ保健相は「新たな感染者が増えるペースに改善が見られ、ワクチンも国民の大部分に行き渡った」と述べて、2年余りにわたって続けてきた公衆衛生上の緊急事態宣言を解除すると発表しました。

ケイロガ保健相は、18日、首都ブラジリアで開かれた記者会見で「ウイルスの感染は終わっていないし、近い将来に終わることはない。われわれはこの病気、このウイルスと共存していかなければならない」と述べ、必要な対策を続けていく考えを示しました。

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