韓国 新外相に指名 パク・チン氏 日韓関係改善に強い意欲

来月発足する韓国の新政権の外相に指名されたパク・チン(朴振)氏は、記者団の取材に応じ、冷え込んでいる日韓関係について「このままギクシャクしていては双方にとって損だ」として、関係改善に強い意欲を示しました。

韓国の最大野党「国民の力」のベテラン議員で、外交政策に精通しているパク・チン氏は、来月10日に就任するユン・ソギョル(尹錫悦)次期大統領から新政権の外相に指名されました。

パク氏は、18日、記者団の取材に応じ「朝鮮半島情勢が予測できない状況の中で外相に指名され、非常に重い責任と使命を感じる」と述べました。

そして、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を厳しく非難し「アメリカと緊密に連携して挑発を抑制するとともに、北が実質的な非核化に動くよう最大限の外交努力をしていく」と強調しました。

一方、関係が冷え込んでいる日本について、パク氏は「民主主義と市場経済を共有しており、協力すべき部分が多い」と述べました。

そのうえで「両国の関係がこのままギクシャクしていては、双方にとって損だ。日韓関係が改善され、北東アジアの平和と安定に大きく寄与することを期待する」として、日韓関係の改善に強い意欲を示しました。

ユン次期大統領は、今月24日から5日間の日程で、国会議員や外交の専門家などで構成する代表団を東京に派遣し、新政権の発足に先立って日本側と意見を交わすことにしています。

松野官房長官「新政権と緊密に意思疎通していく」

松野官房長官は、18日午前の記者会見で「北朝鮮への対応をはじめ、地域の安定にとって日韓、日米韓の連携は不可欠だ。日韓関係は、旧朝鮮半島出身労働者問題や慰安婦問題など、非常に厳しい状況にあるがこのまま放置することはできない。国と国との約束を守ることは国家間の関係の基本で、日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づき、韓国の政策協議代表団の訪日の機会を捉え、新政権と緊密に意思疎通していく」と述べました。

また、韓国のユン次期大統領が、今月24日から国会議員や外交の専門家などで構成する代表団を東京に派遣することに関連して「国際社会が時代を画する変化に直面する中、健全な日韓関係はルールに基づく国際秩序を実現し、地域と世界の平和、安定、繁栄を確保する上でも不可欠だ。ユン次期大統領のリーダーシップに期待している」と述べました。