ドイツ ウクライナ避難民ら反戦デモ エネルギー輸入禁止も訴え

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議するデモがドイツで行われ、大勢の人たちが戦闘の停止を求めるとともにドイツはロシアからのエネルギーの輸入をやめるべきだと訴えました。

デモは、ドイツのウクライナ系住民などの団体が呼びかけ、首都ベルリンの中心部の広場にはおよそ700人が集まりました。

侵攻のあとウクライナから避難している人も多く参加していて、「戦争をやめろ」とか「ウクライナを助けて」と書かれたプラカードを掲げ支援を訴えていました。
参加者の中には、ウクライナの首都キーウ近郊での市民の殺害の被害を伝えようと、血のように赤く染まった服を着て両手をひもで縛った女性の姿などもありました。

また、ドイツは天然ガスなどエネルギーの輸入のうちロシアが占める割合が高いことから、「輸入を禁止しろ」というシュプレヒコールが繰り返され、ロシアへの圧力の強化を訴えていました。
ウクライナ南部のオデーサから避難している20代の女性は「ドイツはプーチンに戦争をやめろとはっきり伝えて欲しい。ガスや石油などの取り引きをやめるべきだ」と話していました。

また、60代のドイツ人男性は「ロシアの行いには我慢できない。本意ではないがウクライナへの軍事支援が必要だ」と話していました。