国際

ロシア軍 旗艦「モスクワ」打撃も キーウへのミサイル攻撃再開

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は、黒海艦隊の旗艦が沈没したことが打撃となり、今後の軍事作戦への影響は避けられないという見方が広がっています。

こうしたなかロシア軍はウクライナの首都キーウへのミサイル攻撃を再開し、市民の犠牲がさらに広がることが、懸念されています。

ロシア マリウポリの完全掌握に向けて攻勢を強める構え

ウクライナへの侵攻を続けるロシアの国防省は、16日も各地をミサイルで攻撃したほか東部ハルキウ州のイジュームでウクライナ軍のスホイ25戦闘機を撃墜し、南部オデーサ州でもウクライナ軍の輸送機を撃墜したと発表しました。
また、東部の要衝マリウポリについて、ウクライナ軍の部隊が拠点とする製鉄所を包囲したと主張し、マリウポリの完全掌握に向けて攻勢を強める構えを示しました。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「もしわれわれの軍がせん滅されれば、すべての交渉が打ち切られるだろう」と述べ、今後、ロシア軍による攻撃でマリウポリの部隊に多数の死者が出た場合には、停戦交渉の中止も辞さない考えを強調しました。

旗艦「モスクワ」沈没の影響避けられないとの見方広がる

一方、ロシア海軍の黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が、14日、ウクライナ側の巡航ミサイルによるとみられる攻撃を受け、沈没したことで、欧米のメディアに加え、一部のロシアメディアの間でも今後の軍事作戦への影響は避けられないという見方が広がっています。

旗艦「モスクワ」は黒海艦隊の指揮命令とともに、防空任務も担っていたため、黒海に面した南部では、今後、ウクライナ空軍の活動が有利に進む可能性があるとみられています。
そして、ロシア軍は、ウクライナ軍の攻撃への警戒を強化することを余儀なくされ、今後、港湾都市オデーサなど黒海沿岸に支配地域を広げる際、上陸作戦が難しくなるのではないかとも指摘されています。

首都キーウへのミサイル攻撃再開

こうしたなか、ロシア軍は、15日、首都キーウ近郊のミサイル製造施設を攻撃したのに続き、16日には、キーウにある、戦車などを製造する工場をミサイルで破壊したと発表しました。

キーウのクリチコ市長も16日、郊外で爆発があり、1人が死亡し、複数のけが人が出ていると、SNSで明らかにしました。

ロシアが、黒海艦隊の象徴とされる旗艦を失ったことは、軍全体の士気の低下につながると指摘されるなか、首都キーウへのミサイル攻撃が再開され、連日、続いていることから、ウクライナ側の市民の犠牲がさらに広がることが懸念されています。

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